心に残る学会内容
眼科手術における重篤な合併症の1つである術後感染性眼内炎は、発症がまれなために蓄積されたデータこそ少ないが、現在、医療訴訟の大きな問題となっており、対策が急務とされている。
先ごろ神戸市で開催された第52回日本臨床眼科学会(会長=神戸大学眼科・山本節教授)ではシンポジウムに「術後感染症の予防と処置」(オーガナイザー=昭和大学病院眼科・小出良平教授)が取り上げられ、4人の演者が(1)白内障(2)緑内障(3)網膜・硝子体(4)外眼部の手術における術後感染症の危険性について、これまでに集められたデータを元に、それぞれの視点から検討を重ねた。