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症例詳細

No.114  メガネのフィッティング

自分に合ったメガネを選ぶには、どんな点に注意すればいいですか? (17歳女子)

ここでは度数ではなくフィッティングだけを問題にします。メガネのレンズには光学中心というレンズの特性の最も良い点を引き出す中心点があります。視線はいつも一定方向を固視しているわけではないために、常に光学中心で見続けることは困難ですが、やはり、正面を向いた時にはほぼ光学中心もしくは光学中心のわずかに上に視線が来るように顔にのっていることが大切です。

光学中心は、通常レンズ枠の中央から数mm程度下にあることが多いです。簡単に言いますとメガネをかけた顔を正面から見て、レンズのほぼ中央のわずかに上に、くろ目が見えるようになっていると良いです。くろ目がメガネ枠に近い場合には、光学中心からかなりずれている可能性があります。また、レンズ面は、角膜頂点(くろ目の中央)から12mmの高さにある場合に、よく見えるようになっています。目をつぶってメガネとまぶたの間に指を入れようとすると、レンズ面やまぶたに擦ってしまうのが普通で、どこにも擦らずに楽々入ってしまうようでは、高すぎると考えて良いです。

また極端にまつ毛が長い場合を除いて、常にまつ毛でレンズが汚れてしまう場合には、レンズが目に近すぎると考えて良いでしょう。その他にも、メガネの形状によっても、注意が必要な場合があります。メガネ枠を選ぶ前に、その枠をかけて鏡を見て顔に合いそうか、くろめが枠にかかってしまわないか、などを自分で確認し、その枠を選択してよいのかどうか、正しいフィッティングにできるかどうかを眼鏡士さんに相談されると良いでしょう。つるの長さやパッドの調整で良いフィッティングにできる場合もありますし、物理的に難しい場合もあります。

鼻根部の方が前に出ていて耳側がへこんでいるような形状のメガネでは、レンズ中心をずらさないとうまく見えないメガネになってしまうため、注意が必要です。その他に、メガネの下枠のほうが、顔に近い設計になっていて、垂直面からの角度を前傾角と呼びますが、遠用眼鏡であれば、5~10度程度、老眼鏡であれば10〜20度程度とされています。また、メガネができてきましたら度数が適切かどうかも含めてフィッティングを、眼鏡処方箋を発行してくれた眼科医に見てもらうことをお勧めします。