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No.28  プールの後の洗眼と目薬

小学校の保健だよりで、泳いだ後の目洗い(洗眼)は長くしない方が良いと書いてありました。以前はプール後にはよく目を洗ってとなっていましたし、自分の子供 (小学校3年生)には泳いだ後に洗眼してから、さらに市販の子供目薬を使っていました。

小学校では、ゴーグルをしてもよいことになっているのでまだよさそうですが、 スイミングスクールでは高学年にならないと、ゴーグルの着用を認めてもらえないようです。泳いだ後は実際にはどうすればよいのでしょうか(38歳女性)

プール後の洗眼は、目の周りや目の中に入った汚物を取り除くために推奨されてきました。しかし、以前からわかってはいたことなのですが、大量の水道水で目を洗うとくろめやしろめの表面に傷が付きます。これは、目の表面を覆っている涙の成分が、水道水とは異なるからです。

最近、水道水による洗眼で目に傷がつくことを発表されたことが報道で大きく 取り上げられたことから、一般に周知されてきて学校現場でも洗眼に対する考え方が変わってきました。現在では、プール後の洗眼は、数秒程度行えばよいと思います。 ゴーグルをしっかりしていて目に水が入らなかった場合には、洗眼なしでもよいと思います。一方、ゴーグルなしで潜ったり、目を開けて泳いだりした場合には、軽く洗眼することが 勧められます。

目薬を使用するとすれば、洗眼の代わりに涙液に組成の近い防腐剤抜きの生理食塩液を大量に点眼することもよいと考えられます。しかし、防腐剤抜きの点眼は高価ですし、 使い捨てのものになりますから、常に清潔な生理食塩液を点眼することは現実には困難です。

また、抗菌の目薬や用途の不明な目薬を頻繁に使うことは、かえって弊害となることが 考えられますから、お勧めできません。健康な方の場合には、プール後はさっと洗眼するのみでよいと思います。

2009年08月