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症例詳細

No.11  学校視力ABCD(子供の視力1)

小学校3年生の息子が、学校で視力検査を受けました。去年は、AとBだったように思いますが、今年はBとCとなっていて、医療機関への受診のお勧めがありました。

本人は特に何も言っていませんし、見えにくそうに思いませんので、放置しておいてよいでしょうか。それともお勧めに従い、眼科?を受診した方が良いでしょうか? (37歳二児の母)

学校での視力検査は、照度などの検査環境を整えたり厳密な検査をしたりすることは難しいため、最近では『見え方検査』などと呼ばれる傾向にあり、眼科で行われる正式な視力検査 ではありません。しかし、大まかな視力を判断するには適切な眼科検診の一つと考えられています。

この『見え方検査』では、1.0以上をA、0.9~0.7をB、0.6~0.3をC、0.3未満を Dと表記することになっています。またカッコ内に記載されている視力は、眼鏡やコンタクトレンズをつけた状態で測定した視力です。

お母様からのお話からですと、 昨年は右目が1.0以上で左目が0.7以上だったのに、今年には右目が0.9~0.7へ落ち、左目が0.6~0.3へ落ちてしまったようですね。かなり大雑把に言うと、 教室の黒板の字が見えるには両眼で0.7以上あれば良いとされます。ですから、このお子さんの場合には、右目だけで0.7以上はあるので、おそらく両眼では0.8以上は見えるのでは ないかと想像されます。ですから、学校生活ではあまり困ることは無いかもしれません。

しかし、はじめにも述べましたように、『見え方検査』は正確な視力検査ではありませんので、 是非、眼科を受診してください。実際に視力検査を行うともっと見えなかったり、視力低下の原因としてさかまつげや結膜炎が関係していることがわかったり、別の病気が見つかったり することもよくあります。また逆に、非常に良い視力であることや、心因性視力障害といってこころの問題がかかわっていることが見つかる場合もあります。 お住まいの地域によって多少異なるかもしれませんが、基本的には両眼ともAもしくは(A)の場合を除いては、受診のおすすめが配られることになっていると思います。 お察ししますと、昨年は眼科を受診しなかったようですね。早めに対処すればよくなる病気もありますので、お子様の健康状態にも関心を持っていただき、学校での 『見え方検査』や定期健診の結果を有効に利用してください。