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症例詳細

No.06  コンタクトレンズの定期検査

先日、目が痛くなって近くの眼科で診てもらったら、くろめに傷が付いているといわれ、コンタクトレンズ装用を中止するように言われました。 また、その際に定期検査を受けるようにと厳しく指導されました。

コンタクトレンズは20年以上使っていますが、そのように厳しく指導されたのは初めてです。 メガネは使っていませんでした。定期検査は大切なのでしょうか。また、どれくらいの間隔で、受診すればよいのでしょうか。(41歳女性)

コンタクトレンズ(以下CLと略します)は、目の表面にのせる医療用具です。正しく使用していても、角膜に傷がついたり、重症の結膜炎をおこしたりします。時には失明の原因になります。 知らぬうちに角膜だけが年老いてしまうこともあります。

当院でも、初診患者さんで20年ぶりに起こったCLトラブルによりCL装用中止となり、メガネを持っていないために その日から仕事ができなくなった方や、30歳代なのに60歳代程度の角膜になっている方に遭遇します。傷ついた角膜に運悪く病原菌が入って失明した方が、日本人でも数人 発見され、社会問題になっています。

これには、CLクリニックの中でもCL安売り販売所となっている施設が、多数あることが関係しています。眼科的な保険診療をしながら、 実際には雇われている医師が眼科専門医ではなく、コンタクトレンズ処方をする際にも、管理の仕方や定期検査の重要性を全く指導しないのです。CLは、一部の特殊な場合を除いては、 常に使用しない方が目に良いと考えられます。角膜は大気中から酸素をもらっていますが、CLをすると、慢性の酸欠状態になります。メガネを多用して、CLを付ける時間をなるべく短く することも大切です。また、CLをしていると、痛みに強くなり(悪くいえば鈍感になり)多少傷がついてもわからなくなることがよく起こります。

自覚症状がなくても定期検査をして、 傷がないか、そのCLを装着し続けてよいかを指導してもらってください。間隔は、状態によってですが、年に3~4回程度でよいかと思います。もちろん、頻繁にトラブルを起こす方や 基礎疾患のある方は、二週間に1回という短い間隔にするなど、定期検査を引き受けてくれる眼科専門医にお尋ねください。CLは正しい指導と管理のもとで使用すればすばらしい 医療用具となりますが、正しく使用しないと失明するような病気を起こしうるものであることを忘れないでください。