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症例詳細

No.04  目の前を黒いものが飛びます。(飛蚊症について)

1ヶ月前のことですが、急に目の前に黒いものが見えるようになりました。初めのうちは蚊でもいるのかと思っていましたが、ずっと消えません。

当初は細かいものもたくさん見えていたような気がするのですが、今は、大き目の輪のように見えるものが、1つだけ見えます。痛くも痒くもなく、見え方も悪くないので、 放置していますが、医療機関に行ったほうがよいでしょうか?(41歳女性)

この症状は、蚊が飛んでいるように見えることから、飛蚊症(ひぶんしょう)と言います。実際には、シャボン玉のように見えたり、ゴミのように感じたり、 人によって見え方はいろいろです。視線を動かすと動いて見え、明るいところでは目立ちますが、暗いところではわかりにくくなります。

硝子体(しょうしたい) という組織に生じた濁りをそのように感じる現象です。40歳以上で初めて出現した飛蚊症には、90%が病気ではない理由によるもの、10%は失明する可能性もある 重症の病気のまえぶれであるもの、という統計結果があります。ですから質問者の場合にも、病気の始まりである可能性もあります。

病気の場合でも多くは、 痛くも痒くもありません。他の症状があるとすれば、見え方が少し悪くなる程度のことが多いです。網膜剥離(もうまくはくり)、硝子体出血(しょうしたいしゅっけつ)、 ぶどう膜炎などが代表疾患です。早めに眼科を受診することをお勧めします。飛蚊症の多くは病気ではないので、恐れずに受診して、病気でないことを確かめてもらっては いかがでしょうか。

また、過去に飛蚊症を自覚し病気でないと診断してもらっていた場合でも、今まで見えていたものとは違うものが突然見えるようになった場合には、 改めて精密検査を受けたほうがよいと思います。病気が見つかってもすぐに治療することで事なきを得ることがよくあります。

2007年05月