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症例詳細

No.53  近視の予防法はありますか?

息子は小学校4年生なのですが、近眼がどんどん進んで困っています。2年生でメガネをかけ出して、1年前も2年前もメガネを作り変えたのですが、今年も学校検診でひっかかり、 用紙をもらってきました。メガネをかけても右C左Cとなっています。どうしたらよいでしょうか。

近眼が進まないようにするために気をつけることはありますか。毎日のように スマホゲームをやっています。いくら注意してもやめません。やはりこれがいけないのでしょうか。(40歳女性)

近くを見て行う作業(ここでは近業と呼びます)が長いことは、近視を進める可能性があります。世界中では日本は近視大国となっていて、近視が進んで強い近視になると、大人になってから緑内障や網膜剥離や黄斑出血など、失明の原因になる病気が出やすくなることがわかっています。したがって、最近では国を挙げて近視進行を抑えようとする働きが活発になっています。

学校健診で受診のおすすめをもらってしまったら、まずは、眼科を受診しましょう。メガネが必要かどうかをチェックしてもらい、そのうえで今後の対策を指導してもらいましょう。近業を続ける場合には、20分に1回の休憩をさせて、20feet(6m)の距離の物を20秒間見つめる方法(20-20-20)が推奨されています。正しい姿勢や十分な明るさも大切で、本やゲーム機器に極端に近づきすぎないようにしましょう。暗い環境では距離が近くなりやすくなります。スマホの距離20cm以下では斜視も起こりやすくなります。暗すぎて見えにくいと結局は距離が近くなってしまいます。

その他に特に最近注目されていることは①屋外での活動:屋外の明るい中で身体を動かすこと。 ②低濃度アトロピン点眼:就寝前1回です。30~50%程度の近視進行抑制効果があります。 ③オルソケラトロジー:就寝中にコンタクトレンズをしておき翌日は裸眼で生活できる視力が得られます。 ④レッドライトなどの光線療法 ⑤DIMSレンズという特殊なメガネ ⑥多焦点ソフトコンタクトレンズ などが挙げられます。6項目のうち①を除くと全て保険診療が認められていません。また、市場されていないもの副反応が心配なものを除くと現実的には①②③⑥です。ぜひ積極的に近視進行予防に取り組んでください。